[アップデート]Amazon Q in ConnectにAIガードレールが追加されました

[アップデート]Amazon Q in ConnectにAIガードレールが追加されました

Clock Icon2024.12.20

こんにちは。
繁松です。

はじめに

本記事では、Amazon Q in Connectに新しく追加されたAIガードレール機能について解説します。
ガードレールを設定することで不適切な回答をフィルタリングしたり、特定単語の利用制限、会話の関連性制御などを適切に管理することができます。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2024/12/amazon-connect-ai-guardrails-q-connect/?nc1=h_ls

対応リージョンは以下です。

  • 米国東部 (バージニア北部)
  • 米国西部 (オレゴン)
  • アジアパシフィック (ソウル)
  • アジアパシフィック (シンガポール)
  • アジアパシフィック (シドニー)
  • アジアパシフィック (東京)
  • カナダ (中部)
  • 欧州 (フランクフルト)
  • 欧州 (ロンドン)

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/connect/latest/adminguide/regions.html#q-connect_region

Amazon Q in Connectの日本語対応が発表されました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2024/12/amazon-connect-64-languages-q-connect-agent-assistance/

https://docs.aws.amazon.com/connect/latest/adminguide/supported-languages.html#supported-languages-wisdom

ガードレールによって表示されるメッセージの例です。
「Which stocks should i invest in?」
という質問に対しガードレールに設定されている
「Blocked input text by guardrail」と表示されています。

ai-guardrail-for-amazon-q-in-connect-1

https://docs.aws.amazon.com/connect/latest/adminguide/ai-guardrails-for-amazon-q-in-connect.html

ガードレールはAWS CLIから設定できます。

AWSドキュメントで用意されているポリシー例

  • 望ましくないトピックをブロック
  • 有害で不適切なコンテンツをフィルタリング
  • 有害で不適切な単語をフィルタリング
  • 会話の関連性や文脈の適切性を制御
  • 個人識別情報などの機密情報

https://docs.aws.amazon.com/connect/latest/adminguide/ai-guardrails-for-amazon-q-in-connect.html

やってみた

実際に設定して動作確認を行います。
今回は特定の言語に対するガードレールを検証してみます。

Amazon Q in Connectの設定

洲崎さんのブログを参考にAmazon Q in Connectの設定を行います。

https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-q-in-connect-setting-search-content/

ガードレールの作成

Amazon Q in Connect アシスタントのIDを確認します。
以下のCLIコマンドで確認します。

aws qconnect list-assistants

結果の「assistantId」を確認します。

以下のCLIコマンドを実行しガードレールを作成します。
今回禁止するワードには[shigematsu]と設定して作成しました。
作成後に「aiGuardrailId」が出力されるのでメモします。

aws qconnect create-ai-guardrail \
--assistant-id <確認したアシスタントID> \
--blocked-input-messaging "Blocked input text by guardrail" \
--blocked-outputs-messaging "Blocked output text by guardrail" \
--word-policy-config wordsConfig=[{text=<禁止するワード>}] \
--name <ガードレール名> \
--visibility-status PUBLISHED 

ガードレールバージョンを作成します。

aws qconnect create-ai-guardrail-version \
--assistant-id <アシスタントID> \
--ai-guardrail-id <ガードレールID>

エージェントを作成します。
作成後に「aiAgentId」が出力されるのでメモします。

aws qconnect create-ai-agent \
--assistant-id <アシスタントID> \
--configuration manualSearchAIAgentConfiguration={answerGenerationAIGuardrailId="<ガードレールID>:1"} \
--name <エージェント名> \
--type MANUAL_SEARCH \
--visibility-status PUBLISHED

エージェントバージョンを作成します。

aws qconnect create-ai-agent-version \
--assistant-id <アシスタントID> \
--ai-agent-id <エージェントID>

アシスタントに紐づくエージェントを更新します。

aws qconnect update-assistant-ai-agent \
--assistant-id <アシスタントID> \
--configuration '{"aiAgentId":"<エージェントID>:1"}' \
--ai-agent-type MANUAL_SEARCH

動作確認

コンテンツに以下の内容を登録していました。
Q: shigematsu?
A: shigematsu=kodai,kumamoto

[shigematsu]と入力するとガードレールに設定した「Blocked input text by guardrail」が出力されています。
2024-12-20_22h40_44

[kodai?]と入力するとガードレール側で[shigematsu]を出力しようとしたのか「Blocked output text by guardrail」が出力されました。
2024-12-20_22h45_30

さいごに

Amazon Q in Connectの設定はCLIからの操作がメインになっているので、今後GUI操作のアップデートが期待されます。
ガードレールを入れることでAmazon Q in Connectでオペレーターに誤って発言させたくないことの予防にもつながると思います。

本日、日本語対応のアップデートも発表されていたので今後活用できるケースが増えそうです。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2024/12/amazon-connect-64-languages-q-connect-agent-assistance/

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